お尻ニキビの原因・対策・予防法は?

お尻ニキビの解説記事サムネイル ニキビ原因

「なんかお尻に違和感がある…」
「お尻が少し痛い…」

そんなお悩みはありませんか?実はそれニキビかもしれません。

顔にニキビができるのは分かるけどお尻にもできるの?と思う方もいるかもしれません。私もそう思っていました。

しかし、実はお尻にもニキビはできるんです。そこで今回はお尻にニキビができる原因とそのニキビを治す対策法をご紹介します。

お尻にニキビができる原因は?

お尻の長時間の圧迫や通気性の悪い環境

お尻の長時間の圧迫やお尻の蒸れ

お尻は椅子に座っていたり、横になっていたりしていると、どうしても圧迫されてしまう場所です。そのため、通気性が悪く、蒸れやすいので、ニキビにつながってしまうことが多いんです。

ニキビは皮脂のつまりによるアクネ菌の繁殖が原因に。このアクネ菌は健康な肌にもいる常在菌ですが、さまざまな原因によって免疫力が低下するとより繁殖しやすくなってしまいます。

また、アクネ菌は皮脂を養分にして繁殖しますが、長時間座っていたりして圧迫すると蒸れやすい環境を作ってしまうので注意しましょう。

お尻のニキビに限らず、ニキビが悪化すると炎症を起こして膿を持ったり、痛みを感じるようになるので早めに対処するようにしてください。

下着などの衣類による肌への摩擦

下着や服による摩擦

下着やストッキングなどの摩擦による刺激によって肌の表面の細胞がダメージを受けたり、剥がれ落ちてしまうと、肌はターンオーバーを早めて保護しようとします。

すると、肌には育ちきっていない未熟な状態のまま細胞が並んでしまうことになってしまうんです。しかし、未熟な細胞はまだ面積が小さく、隙間ができてしまってキメが整わないことになるので肌への刺激には十分注意しましょう。

キメが整わないということは肌の防衛機能が低下したり、乾燥が進みやすくなってしまいます。

そのため、肌に触れる下着やストッキングなどは肌に優しい、刺激の少ない物を選ぶようにしましょう。

肌の角質層が生まれ変わる周期をターンオーバーといって、20代は28日、30〜40代は45日かけて生まれ変わります。

トリートメントや石鹸などのすすぎ残し

にきびの原因はボディーソープなどの洗い残し

普段、お風呂に入るときに当たり前のように使っているシャンプーやボディソープ。しかし、しっかりと洗い流せていないと、それらがお尻まで流れてきて毛穴に蓄積されることで詰まってしまう事があります。

お尻は見えにくい場所ですが、だからこそよくすすぎ、すすぎ残しのないよう気をつけましょう。

お尻ニキビのを治すための対策や予防方法には何がある?

既にできてしまったお尻ニキビはこのようなことに気を付けていくことで治していきましょう。

  1. お尻をやさしく洗う・しっかり洗い流す
  2. 時々立つことで圧迫される時間を減らす
  3. 質のいい睡眠をとる
  4. 食生活を改善する
  5. ストレスを減らす

お尻をやさしく洗う・しっかり洗い流す

お尻のニキビを治すためにやさしく洗う

お尻ニキビができている肌は肌が乾燥していたり、刺激があったりと、ダメージを受けてとてもデリケートな状態になっています。

そのため、優しく洗ったり、すすぎ残しがないように気を付けるようにしてください。肌を清潔に保つことが大切です。

また、お風呂から上がった後に保湿をするのも忘れないでくださいね。保湿をすることで乱れたターンオーバーのサイクルを整えたり、乾燥を抑えることができます。

また、ノンコメドジェニック表示の化粧水や乳液、クリームなどの商品を使用するのがおすすめです。ノンコメドジェニック表示とはコメドができにくい成分でできていると表示されている商品のことです。

お尻の洗い方

お尻の洗い方の説明

①石鹸やボディソープをしっかり泡立てる。

②泡を手に取り摩擦を与えすぎないように泡で洗う。ゴシゴシこすらず撫でるように。

③すすぎ残しのないようにしっかりと洗い流す。お湯の温度は40度位まで。

④清潔な柔らかいタオルで、こすらないように、肌に押し当てるように優しく水分を拭き取る。

時々立つことで圧迫される時間を減らす

デスクワークなどで長時間座り続ける人も多いと思います。しかし、そのような方でも一時間に一回は立って軽く空を動かすようにすると、気分転換になり、圧迫される時間も減らすことができます。

また、なかなか立つことが難しい場合などはクッションなどを敷くことでお尻への負担を軽減することができるので試してみるといいでしょう。

質のいい睡眠をとる

睡眠をしっかりとる

ストレスなどで睡眠不足になると、肌のターンオーバーのサイクルが乱れやすくなってしまいます。肌は寝ている間にダメージを受けた肌を修復しますが、睡眠不足になるとターンオーバーに関わる成長ホルモンの分泌が乱れてしまうんです。

そうなると、ターンオーバーが正常に行われず古い角質が詰まってニキビになってしまうので、睡眠はしっかりととるようにしましょう。

すぐにしっかりとした睡眠時間を確保できないという方は、質のいい睡眠(ノンレム睡眠)をとれるように心がけるようにするといいですね。

例えば、寝る前にカフェインやアルコール、たばこを控えたり、寝る1時間~2時間前にスマホやパソコンを見ないようにするなど、できることから取り組むようにしてください。

食生活を改善する

ニキビを改善するために日々の食事を改善する

外食や市販のお弁当などは油分の多い揚げ物などに偏りがち。油分の多い食事やお菓子などの甘い物を摂りすぎると、消化吸収する際、肌に有効なビタミン類やミネラルが消費されてしまいます。

すると、肌に栄養が不足して乾燥してしまうことになります。そして、肌が乾燥すると肌を乾燥から守るために皮脂が大量に分泌されてしまいます。

大量に分泌された皮脂は毛穴を詰まらせて、アクネ菌が繁殖したり、炎症を起こしたりするので、食生活には気を付けるようにしてください

ニキビを治すために摂りたい食材

では肌に負担を与えない食べ物とはどんな物でしょうか?それは、赤身の肉や魚、卵などの低脂質でタンパク質の豊富なものや食物繊維やビタミンなどが多い野菜や果物、海藻などです。

毎日自分で作ったりするのは大変だから外食をしたいと思う人は頻度が高くなりすぎないようにしたり、和食などの野菜のおかずがあるものを選ぶといいでしょう。

ストレスを減らす

趣味を楽しんでストレスをためない

ストレスを受けると男性ホルモンの一種であるアンドロゲンが大量に分泌されてしまいます。このアンドロゲンは皮脂の分泌を促してしまうので、ニキビができやすくなるんです。

もしストレスを感じているなら好きな音楽を聴いたりお風呂でゆっくりしたり、趣味を全力で楽しむなど、自分に合ったストレスの解消法で溜め込まないようにしましょう。

皮膚科等でのお尻ニキビの治療方法

お尻のニキビは、食生活の改善や質のいい睡眠をとる、丁寧なお肌のケアで治ることもあります。しかし、症状があまり改善しなかったり、逆に悪化してしまった時は、皮膚科などの専門医院の受診がおすすめです。

皮膚科などの専門医院で効果の高い処方箋や専門医院ならではの治療方法をご紹介します。

内服薬での治療

皮膚科の内服薬でニキビを治療する

皮膚科などで処方される内服薬は炎症を起こしている場合に処方されることが多いようです。

薬剤耐性菌の発生を防ぐために長期の使用を避けるように、大体3ヶ月以内とされています。

炎症を抑える効果がある薬 ミノマイシン
ビブラマイシン
ルリッド
ファロム
エリスロマイシン
クラビット
クラリス

外用薬での治療

皮膚科の外用薬でニキビを治療する

専門医院では医師が、症状にあわせた薬や治療方法で治療してくれるので高い結果が得られます。

薬にはそれぞれ一長一短があるので、いろんな効果のある薬を組み合わせて処方されることが多いようです。

それぞれどんな名前の薬があるか、どんな効果があるのかを表にまとめたので参考にしてみてください。

ニキビの炎症を鎮め、菌の繁殖をおさえる薬 ダラシンゲル
ダラシンローション
アクアチムクリーム
アクアチムローション
ゼビアックローション など
コメド(ニキビの始まりの毛穴に皮脂が詰まった状態)の治療に効果的な薬 デュアックゲルA
ディフェリンゲル(アダパレン)A
べピオゲル など
肌を保湿し、保護する効果のある薬 ヒルドイド
ビーソフテン など

医療機器を用いた治療

レーザー治療

 レーザー治療とは、その名の通りレーザーを当てる治療法です。レーザーのアクネ菌を殺菌する抗菌作用によって炎症の赤みを鎮め、細胞の生まれ変わりを促進します。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングの説明

ケミカルピーリングは患部に薬剤を塗って古い角質を取り除き、ニキビやニキビ跡などの肌荒れや肌トラブルを改善します

レーザー治療やフォトシルクプラスなどの治療と併用することでシミなどの色素沈着の改善にも期待ができます。

実はニキビじゃない?ニキビに似ている症状

肌疾患はニキビだけではありません。ニキビのように見えても実はニキビではないものもあります。細菌感染症や化膿性汗腺炎、粉瘤、性器カンジダ症などがあります。

それらの肌疾患はニキビをはじめ、ストレスや不規則な生活習慣、乱れた食生活などによって、免疫力が弱まった時に感染して症状が現れてしまうことが多くあります。

細菌感染症

細菌感染症の説明

毛嚢炎(もうのうえん)または毛包炎(もうほうえん)とも呼ばれたりする細菌による疾患です。

免疫力の低下などによって、毛穴の奥が黄色ブドウ球菌などの細菌に感染し、炎症を起こしてしまう疾患。炎症が悪化してしまうと複数の毛根に広がり、強い痛みや発熱、強い倦怠感が現れる事もあるので注意しましょう。

何か気になることがあれば早めに皮膚科を受診するようにしてくださいね。もし細菌感染症ではなく、ニキビだとしてもセルフケアよりも早く治すことができます。

化膿性汗腺炎

化膿性汗腺炎の説明

化膿性汗腺炎は、毛包周辺の組織が炎症を起こし、しこりや膿ができ、炎症による赤みや痛みが断続的に続きます。

この疾患はお尻以外では、脇の下や乳首、肛門などの周りにある毛包が炎症を起こしますが、正確な原因はよくわかっていないんです。

治療方法としては、皮膚に塗るクリームなどの外用薬や内服薬を使用して治療します。

粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤(ふんりゅう)の説明

粉瘤(アテローム)と呼ばれるこの疾患は、皮膚の内側に原因不明の袋状の組織ができ、その中本来に剥がれ落ちるはずの垢や皮脂が溜まってできる腫瘍です。

溜まってしまった角質や皮脂は排泄されないので、時間とともに少しずつ大きくなっていきます。痛みや炎症はありませんが、強く圧迫すると、そこからにおいのある物体が出てくることも。

治療方法としては外科的に切除したり、へそ抜き法といわれる方法があり、局所麻酔で日帰りの手術も可能です。

性器カンジタ症

性器カンジタ症の説明

性器カンジダ症は、デリケートゾーンがカンジダ菌に感染し発症します。感染すると、かゆみや発疹、痛みを感じるようになります。

カンジダ菌はカビの一種で、人間の体内に存在していますが、風や疲労、ストレスなどで免疫力が落ちている時に性行為などによって感染します。

治療方法としては、軟膏を塗ったり、内服薬などによる治療法があります。

ニキビ原因
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