最近は男性もニキビを気にする、肌をきれいにしたいと思う方が増えてきました。
お化粧で隠すという方法もありますが、少しハードルが上がってしまいますし、やっぱり素肌をきれいにしたいと思いますよね。
そこで今回は、ニキビ跡ができてしまう原因から男性のニキビ跡の治療まで、わかりやすく解説していきます。
男性のニキビ跡ができてしまう理由
肌に炎症が生じるとメラニンが生成され、ニキビの赤みが茶色くなって色素沈着することでニキビ跡になります。つまり、ニキビ跡を作らないためにはニキビを作らないということが重要です。
そもそも、ニキビがどうやってできてしまうのか知っていますか?それには皮脂が非常に深くかかわっています。
気づいたら肌にニキビ跡ができていたなんて人も多いので、まずはニキビ跡の種類にどんなものがあるのかを知ることで改善に繋げていきましょう。
そうなると、皮脂が毛穴に詰まってアクネ菌が増殖。このようなことからニキビになってしまうのです。
ニキビ跡にも種類がある?
ニキビ跡の種類は4つあります。
- 赤みのあるニキビ跡
- 茶色のシミのような色素沈着したニキビ跡
- 肌がクレーター状に陥没ニキビ跡
- しこりのように盛り上がっているニキビ跡
種類別にさまざまなタイプや原因があるので、1つずつ詳しくみていきましょう。
赤みのあるニキビ跡(炎症後紅斑)
多くの人が悩んでいる赤みを帯びたニキビ跡のことを炎症後紅斑といいます。ニキビがなかなか治らないと思ったら、実はニキビ跡になっていたなんてことも。
ニキビが悪化して炎症になったところの皮膚の毛細血管が広がったり、傷ついたりすることによって赤みのあるニキビ跡になってしまいます。
自然に治るものもありますが、数カ月から数年、続いてしまう場合もあります。
色素沈着したニキビ跡(炎症後色素沈着)
ニキビが治った後にできる茶色く残ってしまった状態を色素沈着したニキビ跡(炎症後色素沈着)といいます。
ニキビの炎症によって肌の奥にあるメラノサイトが活性化してメラニンが大量に生成されてしまい、茶色のシミのような色素沈着したニキビ跡ができます。
-
メラニン:メラニンを生成する細胞
メラノサイト:シミのもととなる色素
肌のターンオーバーによって半年から数年かけて色素が薄くなっていきますが、そのまま跡が残ってしまう場合もあります。
クレーター状のニキビ跡(陥没性瘢痕)
クレーター状のニキビ跡(陥没性瘢痕)はニキビが真皮層まで達したときにできるニキビ跡で、ニキビの炎症が進むほどできやすくなってしまいます。
ダメージを受けた皮膚はコラーゲンが破壊されるため、凹凸のある肌になってしまうのです。このレベルになると自力で治すことが難しくなります。
盛り上がったニキビ跡(肥厚性瘢痕)
重症のニキビ群の後に、盛り上がったシコリのようなニキビ跡を肥厚性瘢痕といいます。
ニキビによる炎症で破壊されてしまった組織を修復するために皮膚のコラーゲンが過剰に作られることによってしこりのようなニキビ跡になってしまいます。
あご下や胸、背中、首などにできやすい傾向があるのも特徴です。
男性のニキビ跡治療の3つの方法
皮膚科などで行われる基本的なニキビ跡の治療には3つの方法があります。
- 内服薬
- 外用薬
- 医療機器
軽症の赤みのニキビ跡や色素沈着であれば、肌のターンオーバーと適切なスキンケアなどで改善することもあります。
しかし6カ月以上の長期に渡り赤みが続いたり、色素沈着が残ったりする場合は、自力で治すことは難しいとされています。
特にクレーターやシコリなどの凹凸のあるニキビ跡は自力で治すことが難しくなってくるので、専門の医療機関で治療を受けるのがおすすめです。
内服薬での治療
皮膚科などで処方される男性のニキビ跡を治療する内服薬は「トラネキサム酸」や「シナール」、「ユベラ」などを処方されます。これらは炎症をやわらげたり、ターンオーバーを促進したりしてニキビ跡を改善させます。
外用薬
皮膚科や美容皮膚科で 処方される外用薬には、「ディフェリンゲル(アダパレン)」や「べピオ(過酸化ベンゾイル)」などがあります。
これらは抗菌作用や毛穴の詰まりを解消する作用が期待できます。ニキビの赤みを抑えるための薬や色素沈着を抑える薬など、肌質やニキビ跡の状態に合わせてさまざまな外用薬が処方されます。
医療機器
美容皮膚科や皮膚科で行う治療法で、ダーマペンやレーザー治療、イオン導入など、機械を用いた治療にもいくつか種類があります。
皮膚科で行う男性のニキビ跡治療の種類をそれぞれ解説
皮膚科や美容皮膚科でニキビ跡の治療で使用されるものには下記のようなものがあります。
- ・ダーマペン
- ・エクセルV
- ・フラクショナルレーザー
- ・イオン導入
- ・ケミカルピーリング
私自身あまり詳しく知らなかったため、男性で同じような方は多くいると思います。そのため、それぞれの特徴を見ていきましょう。
ダーマペン
ダーマペンとは、医療用の機器で、微小な針を用いて皮膚表面に微細な穴を開け、皮膚の再生を促す治療法です。主に、肌の若返り、ニキビ跡や傷跡、色素沈着などの改善に使われます。
施術前には麻酔クリームを塗る場合があります。また、施術後は、赤みや腫れ、痛みなどの副作用がある場合がありますが、数日から数週間で改善されるので、気になる方はマスクで隠すなど、何か対策を考えておいた方がいいかもしれません。
エクセルV
エクセルVは、高周波を利用した美容機器の一種で、ニキビ跡やシミ、たるみなどの肌トラブルの改善に使用されることがあります。
痛みや腫れが少なく、ダウンタイムも短いことが特徴です。また、施術後は保湿や紫外線対策をしっかり行うことで、より効果的な治療が期待できるでしょう。
ただし、個人差はあるものの、肌によっては過剰な刺激となる場合があるため、医師による適切な判断が必要です。
フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは、光を照射することで皮膚の内部に微細な穴を開け、皮膚の再生を促す医療機器です。ニキビ跡治療に使用される場合、レーザーの光を照射することで、皮膚表面に凹凸がある状態を改善することができます。
また、フラクショナルレーザーは、治療箇所を選択的に照射することができるため、周囲の正常な皮膚には影響を与えず、治療効果を高めることができます。ただし、肌の状態によっては、レーザー照射によって副作用が生じる場合も。
イオン導入
イオン導入とは、微弱な電気を使用して肌の角質層の隙間を拡張させ、美容成分を浸透させる美容技術の一つです。
ニキビ跡の治療においては、イオン導入によってビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの美白成分を肌の奥深くまで浸透させることができるため、効果的とされています。
また、イオン導入によって肌の代謝を促進することで、ニキビ跡の改善にもつながると考えられています。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、肌の表面から古い角質を除去することで、肌を再生する治療法の一種です。軽度から中等度のニキビ跡に対して効果的で、施術後の回復期間が短く、痛みや出血のリスクが低いという利点があります。
化学薬品による刺激によって、赤み、かぶれ、かさつき、皮膚の脱皮などが起こることがあることも知っておくようにしましょう。
ニキビ跡の治療の流れはどんな感じ?
ニキビ跡の治療を受ける際にはどんな流れなのか知っておくと少しは不安は減りますよね。一般的には下記のような流れになります。
-
1. 予約・申し込み
2. カウンセリング
3. 医師の診察
4. 施術
まずは、カウンセリングであなたの症状や希望をヒアリングし、医師の判断とあなたの希望を考慮してニキビ跡治療の方法を提案してくれます。
治療方法や薬剤のメリットやデメリット、通院回数の目安・料金を相談し、不明点や疑問点などを初めにしっかり聞いておくようにしましょう。
ニキビ跡は時間をかけて治療をすることで効果が出るので、処方箋や美容医療機器を併用しながらキレイな肌を目指していきます。
ニキビ跡の治療はどれくらいの費用がかかる?
ニキビ跡の症状によって、治療内容・通院回数が変わってくるので費用も個人差があります。さらにニキビ跡の治療は保険の効かない自由診療になるので、費用が高くなってしまう傾向にあります。
治療内容はクリニックや機械によって変わってきますが、以下の料金を参考にしてみてください。
ダーマペン | 1回 約2万円〜3万円 |
エクセルV | 1回 約1.5万円 |
フラクショナルレーザー | 1回 約およそ1万円〜2万円 |
イオン導入 | 1回 約5千円〜1.5万円 |
ケミカルピーリング | 約5千円〜5万円(使用する薬剤や回数によって異る) |
多くのクリニックが無料のカウンセリングを行っているので、いくつか受診してみてあなたの予算に合わせて納得のいく治療ができるところを探してみるのもいいですね。
ニキビ跡の治療のリスクは?
ニキビ跡の内服薬や外用薬を使用することで必ず治るというわけではありませんし、場合によっては副作用がでてしまう人もいます。
また、特に内服薬や外用薬は継続して通院し処置していくことで少しずつ効果を感じていくものだということを頭に入れておきましょう。
治療の段階の副作用で、以下の症状が現れることもあります。
-
肌の赤み
肌荒れ
乾燥
かさぶた
皮むけ
腫れ
水ぶくれ など
これらの副作用は2〜10日程度で症状が改善することが多いです。医療機関での適切な治療やアフターケアで軽減されることもありますので、何か不明点や不安がある場合は気軽に医師に相談することをおすすめします。
ニキビ跡の治療は皮膚科での治療がおすすめ!
ニキビ跡になってしまうと、自由診療で治療の費用も高額になってしまったり、自力で治すことが難しくなってしまうので、ニキビのうちに皮膚科で治療を受けるのがおすすめです。
既にニキビ跡になってしまっている場合は、セルフケアで治すのもいいですが、どうしても正しいケアができているかわからなかったり、時間がかかってしまうので、皮膚科などでの治療を受けるのがいいでしょう。
コメント