当帰飲子(トウキインシ)

別名：当帰飲子

効果・効能

虚弱、冷え、乾燥、血流不足・貧血症状を緩和する漢方薬です。主に皮膚の乾燥によるかゆみがある湿疹や皮膚炎に効果があり、高齢者のかゆみによく使用されます。分泌物が少なく、発赤が淡くてかゆみがある湿疹にも適しています。皮膚の乾燥は「血虚（けっきょ）」と呼ばれる状態で、血液の不足が原因です。「当帰飲子」は、基本方剤である「四物湯（シモツトウ）」に含まれる成分を含む処方で、乾燥した肌のかゆみを改善する作用があります。
成分

当帰（トウキ）、芍薬（シャクヤク）、川芎（センキュウ）、蒺藜子（シツリシ）、防風（ボウフウ）、地黄（ジオウ）、荊芥（ケイガイ）、黄耆（オウギ）、何首烏（カシュウ）、甘草（カンゾウ）
用法容量

通常、成人は 1包を1 日 2回、食前もしくは食間に水またはぬるま湯で飲んでください。年齢、体重、症状により適宜増減されることがあります。
主な副作用

胃の不快感やもたれ感、食欲不振、吐き気など伴うことがあります。重大な副作用として、偽アルドステロン症が挙げられます。