- デコルテにニキビができる原因
- 胸元にニキビができやすい理由
- にきびだと思っていたものがそうでない可能性もある
- 胸のニキビをきれいに治す方法
デコルテのニキビの原因は?
デコルテにニキビができてしまう原因としてホルモンバランスの乱れや洗髪時に残ったシャンプーやトリートメントが挙げられます。
デコルテにニキビがあると首元のあいた服にネックレスをつけておしゃれを楽しむ…みたいなこともしにくくなってしまいます。
また、デコルテを洋服で隠してしまうと刺激になったり蒸れやすくなってニキビができやすくなってしまうことも。ニキビを見せたくないから隠してたのにそれで余計にニキビができてしまうとなったら悲しいですよね。
しっかりと原因を知って、そのうえで適切な対処をしてニキビを増やさない、予防するようにしていきましょう。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れてしまうとニキビができやすくなってしまいます。ホルモンバランスが乱れる原因としてストレスがあります。
あまりストレスをため込まず、適度に発散するようにしましょう。ゆっくりとお風呂に入ったり趣味を楽しんだり、好きな音楽を聴いて過ごすなど…。
デコルテにニキビを作らないために自分に合う方法でストレスを発散してホルモンバランスを乱す原因をできるだけ減らすようにしてくださいね。
女性は特にホルモンバランスが乱れやすい
女性は特にホルモンバランスが乱れやすいです。生理前に肌が荒れてしまうという経験をした人は多いのではないでしょうか?
それは生理の時に「プロゲステロン(黄体ホルモン)」と呼ばれるホルモンが多く分泌されてしまうからです。これは皮脂を分泌する働きのあるホルモンなので、多く分泌されればそれだけ皮脂の分泌も多くなってしまうのです。
ホルモン | 働き |
エストロゲン | ・美肌作用 ・分泌量が増えるほど肌の調子がよくなる ・女性らしい体づくり |
プロゲステロン | ・皮脂の分泌を促す ・基礎体温をあげる ・妊娠しやすい状態にする |
また、生理中は肌のバリア機能も低下して乾燥しやすくなったりするので、適切なケアが必要です。自分に合ったスキンケアを見つけて生理前後も肌荒れをできるだけ減らすように対策するようにしてくださいね。
洗髪時に残ったシャンプーやトリートメント
デコルテのニキビの原因にシャンプーやトリートメントがしっかりと流せていないことがあります。シャンプーなどの成分が残っているとニキビや吹き出物など、肌荒れになってしまう可能性があるのでしっかり流すようにしてください。
これらは頭からはしっかり流したと思っていても、体に残ってしまっている場合もあります。自分ではしっかりと流しきったつもりでも、デコルテやうなじなど、体にニキビができてしまう場合はしっかりと流せているか確認するようにしましょう。
胸にニキビができやすい理由
胸元にニキビができやすいのは、胸元に皮脂腺が集まっているからです。皮脂腺が多いということは、ニキビの原因となる皮脂などが詰まりやすくなるというわけです。
顔や額であれば汗をかいてもハンカチやタオルでこまめに拭けると思いますが、胸元となるとそうはいきません。
拭かなくても服や肌着がある程度汗を吸ってくれますが、皮脂などの汚れはそのままになってしまうので、胸元はどうしてもニキビができやすいんです。
ニキビだと思っていたものが実は「毛のう炎」!?
ニキビがなかなか治らない…と悩んでいる方もいるでしょう。実はそれはニキビではなく「毛のう炎」という症状かもしれません。
毛のう炎とは、毛穴に汚れや皮脂が詰まって炎症を起こすことで、赤く腫れたしこりができる病気です。
さらに洋服との摩擦でおきる蒸れやすい首元のうなじや、下着で蒸れてしまう胸元にもできやすいんです。
ニキビと毛のう炎の違いや見分け方
ニキビは赤く腫れたブツブツや白い膿ができることが多く、痛みを伴うことは少ないです。毛のう炎は赤く腫れたしこりや黄色い膿ができることが多く、強い痛みがあります。
また、毛のう炎は毛穴に毛が生えていることが多いので、毛を見つけると毛のう炎の可能性が高まります。
毛のう炎の原因や予防法
毛のう炎の原因は、主にこのようなものです。
- ・毛穴に汚れや皮脂が詰まって菌が繁殖
- ・ひげ剃りや脱毛などによる毛穴への刺激
- ・汗や摩擦などによる皮膚の炎症
これらの原因を避けるためには、毎日顔や体を洗って皮脂や汚れを落としたり、ひげ剃りや脱毛後は消毒液や化粧水などで肌を清潔に保ったり、汗をかいたらすぐに拭き取ったり、締め付ける服や下着を避けたりすることが大切です。
毛のう炎の治療法
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・薬局で市販されている抗菌薬や消炎薬を塗る
・温湿布や冷湿布などで痛みや腫れをやわらげる
・毛嚢炎ができた部位を清潔に保つ
毛のう炎は、自然に治ることもありますが、放置すると悪化したり繰り返したりする可能性があります。毛のう炎ができたら、以下のようなことを行いましょう。
毛のう炎の注意点
毛のう炎がある場合は悪化してしまう可能性もあるのでこのようなことに気を付けてください。
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・毛のう炎を潰したり引っ張ったりすること
・毛のう炎に刺激を与える化粧品や薬品の使用
・毛のう炎のある部位を触ったりこすったりすること
特に、気になって触ってみたり、無意識にこすってしまったりということは良くあると思うので注意が必要です。
毛のう炎がひどくなったり、長期間治らなかったりする場合は皮膚科や形成外科などの医療機関に相談するようにしてくださいね。医師が毛のう炎に合わせた薬や手術などの治療法を提案してくれるでしょう。
毛のう炎を放置するとどうなる?
毛のう炎を放置すると毛穴の膿がしこりのようになって痛みが出てきてしまいます。患部が熱をもって周りの毛穴に広がってしまう可能性も。
さらにひどくなると色素沈着してしまうこともあるので放置しすぎないようにしましょう。毛のう炎がやっと治ったと思っても、色素沈着が残ってしまっているとどうしてもきになってしまいますよね。
「治りが遅い」「どう対処していいかわからない」というような場合は皮膚科で相談するのがおすすめです。
胸のニキビをきれいに治すためにはどうしたらいい?
ニキビはいくら気を付けていたとしても生活環境や季節の変化などの理由でできてしまうことはあります。
デコルテのニキビは胸元が開いているデザインの服を着るときに特に気になってしまうでしょう。できるだけニキビを作らないためにもできることから取り組んでいくようにしてくださいね。
デコルテや顔など、ニキビを作りたくない、ニキビ跡にしたくないという場合は早めに皮膚科や美容皮膚科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
シャンプーやトリートメントをしっかり流す
しっかりと洗い流す方法
- 髪から洗ってトリートメントをした後にシャワーでしっかり流す。
- 体をせっけんやボディーソープ洗ってしっかり流す。
この順番で洗うようにすることで、たとえデコルテにシャンプーなどの成分が残っていても体を洗うときにもう一度流すことができるので、しっかりと洗い流すことができます。
また、頭皮にシャンプーなどの成分が残っているとニキビができてしまう可能性があるので、全身洗い終わった後にもう一度頭からシャワーを浴びるのもおすすめです。
洗浄力の強いものには注意
洗浄力が強いせっけんやボディソープ等を使っている人は肌に必要な皮脂まで洗い流してしまって肌が乾燥しやすくなるので注意が必要です。
使用しているシャンプーやボディーソープを見直すことも考えてみてもいいかもしれません。
忘れずに保湿をする
デコルテも顔と同じようにしっかりと保湿クリームなどでするようにしましょう。肌が乾燥すると肌に潤いを与えるために皮脂をたくさん分泌し、ニキビができやすくなってしまいます。
顔を乳液や保湿クリームを使って保湿するという方は多いと思いますが、デコルテまではしていないという方もいるかもしれません。そんな方は顔のスキンケアをするついでにそのままデコルテまで保湿するのが簡単ですね。
もうすでに保湿をしているという方も、保湿しすぎていないか、量を使いすぎていないかということも確認してください。やりすぎてしまうと毛穴に詰まってニキビが出て着る原因を与えてしまうことにもなります。
ニキビができている場合やニキビになりそうなぽつぽつとしたものがあるなら殺菌作用のあるニキビのお薬を使用したりしてできるだけ早めに対処することが大切です。
衣服や寝具を清潔に保つ
肌に直接触れる肌着などの衣類や毎日使う寝具は清潔に保つようにしましょう。デコルテで汗をかいてもなかなか拭いて清潔にできないだけでなく使いまわしてしまうと、ニキビができやすくなってしまいます。
寝ている間に汗をかくことは誰にでもあるので、自分自身もあまり気づいていないかもしれません。シーツや枕カバーも定期的に洗うようにしてください。
枕カバーは週に1回~2回ほど洗うのが理想です。そんなに洗えない、付け替えがめんどくさいという人は、枕と自分の頭の間にタオルを敷いて寝るのがおすすめです。
それなら枕カバーのように付け外しはなく簡単に取り換えることができますよね。
もし繰り返しデコルテやうなじなどにニキビができてしまうという方は寝具や衣類の素材を見直してみるのもいいでしょう。ちくちくしない自然素材のコットンやシルクがおすすめです。
美容皮膚科・皮膚科での治療を受ける
皮膚科や美容皮膚科でニキビの症状に合った治療方法やお薬を処方してもらうのが良いでしょう。早く治したい、美肌を目指したいという方は医療機関を利用するのがおすすめです。
美容皮膚科の治療として、ケミカルピーリングやイオン導入、レーザー治療などの専用の医療機器を用いた治療を行うことも可能です。
過酸化ベンゾイルやアダパレンといった外用薬やドキシサイクリンやミノサイクリンといった内服薬を服用することによって治療することもあります。
炎症のあるニキビや炎症のないニキビ、ニキビ跡になってしまったものなど、さまざまなお悩みを持っている方がいると思います。
美容皮膚科・皮膚科ではそれらのお悩みに合った治療方法で治療をしてもらえるので、どうやったら治るかわからない、早く治したい、自分なりに対策したけどなかなか治らないという人は一度診察を受けてみると良いでしょう。
美容皮膚科のオンライン診察では、自宅にいながら診察を受けられて、お薬は自宅まで郵送してくれるので、病院に行くのはハードルが高いという方は一度試してみるのがおすすめです。
紫外線対策をする
外出をする際だけでなく自宅にいるときでも日焼け止めを塗るようにしましょう。季節によって紫外線の量は違いますが、それでもできるだけ日焼け止めは塗るようにすると良いです。
紫外線が弱い時期や家の中の時はSPFやPAの値が低いもの、紫外線が強い時期はSPFやPAの値が高いものを使うなど、場合によって使い分けるのが理想です。定期的な塗り直しも忘れないようにしてくださいね。
紫外線を受けるとニキビが悪化してしまったり、新しくニキビができてしまう可能性があります。そのため、しっかりと紫外線対策を行うようにしてください。
使用する日焼け止めは肌に負担をかけない優しいものを選ぶと良いでしょう。また、日焼け止めだけではなく日傘や帽子の使用もおすすめです。ただし、帽子は守れる範囲が狭くなってしまうので、長袖を着たり日焼け止めと併用するなど工夫が必要です。
日焼け止めの選び方については最後のFAQにまとめて記載しています。
強い刺激を避ける
デコルテに触れるときにできるだけ刺激を与えないようにしましょう。デコルテをついつい触ってしまったり、お風呂上がりのマッサージをするという人も多いと思います。
輪郭をはっきりさせたい、小顔になりたい、むくみを解消したいからといって強めにマッサージしているとそれが刺激になってしまいます。
保湿クリームや乳液といったスキンケアアイテムやマッサージ用のボディケアアイテムなどを使用してできるだけ肌に摩擦を与えすぎないようにしましょう。
正しい方法でマッサージすることは肌の代謝を促してニキビなどの肌トラブルを改善することかを期待できるので、積極的にやるといいですね。
よくある質問
最後にデコルテのニキビに関してよくある疑問についてまとめましたので参考にしてみてくださいね。
Q1. 日焼け止めはどんなものをつかうのがいいの?
刺激はニキビを悪化させる原因となるので、スルスルと塗り広げられる柔らかいテクスチャーの日焼け止めがおすすめです。中でも、ジェルタイプは油分が少なくさらっと塗れるのでニキビ肌の方でも使いやすいですよ。
油分はニキビを悪化させやすいため、「ノンコメドジェニックテスト済み」や「オイルフリー」の日焼け止めもおすすめです。
Q2. ネックレスなどのアクセサリーはやめたほうがいい?
ネックレスなどアクセサリーによる刺激は肌にダメージを与えてしまうことがあります。刺激により、肌の正常なターンオーバーのサイクルを乱すと、ニキビのできやすい敏感肌になる原因になります。
あなたの肌の状態が良くないときは、しばらく付けるのを控えた方が良いかもしれません。
Q3. ニキビが跡にならないか心配…
デコルテのニキビを触ったりつぶしたりすると、悪化してしまってニキビ跡を残す原因にもなります。体を洗う時や保湿などのスキンケアと薬を塗る時以外は、ニキビに触れないようにしましょう。
またニキビ跡が心配ならば、美容皮膚科の先生に状態を診てもらい、早めに相談するようにしてくださいね。
Q4. ニキビができやすい季節はある?
ニキビができやすい季節は人それぞれで、肌質や体質によって異なります。
花粉症やアレルギー体質の人は春にニキビができやすいです。また、生活環境や人間関係が変わることも多いので、ストレスを感じてニキビになるというパターンも。
オイリー肌の人は皮脂量が増えてしまう夏に注意が必要です。特に太陽の紫外線を浴びやすい外出の多い仕事や、日常的にスポーツをしている人は気を付けてください。
秋になると気温や湿度が変わるので、温度などの外的環境に敏感な人は肌トラブルが出てきます。冬は乾燥肌の人は特にニキビができやすくなったり、悪化しやすくなる傾向がみられます。
Q5. ニキビを治すにはどれくらいの時間がかかる?
治るまでの期間は、ニキビの状態や治療への取り組みによって人それぞれです。必ずこのくらいで治ると断定はできません。
ですが、一般的な軽いニキビでは、約7日~10日で治るものもあります。しかし、状態が良くないニキビだと治療を始めて2~3ヵ月経過した頃から、効果が出てくる場合もあります。
まとめ
デコルテのニキビの原因と、対策方法はいかがだったでしょうか?きれいなデコルテを目指して、日頃からあなたの肌に合ったニキビ対策をしていきましょう。
また、ニキビができてしまってからも焦らずに正しい処置をしてくださいね。デコルテを出すファッションを積極的に取り入れて、あなたの魅力を最大限にだしていきましょう!
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