- 頭皮にニキビができる原因
- 頭皮のニキビを治す方法
- 頭皮のニキビを治すためにやってはいけないこと
- 頭皮のニキビは悪化しやすいのか
- 頭皮のトラブルはニキビだけではない
頭皮にニキビができる原因は?
頭皮にニキビができてしまう原因は、顔にできるニキビと基本的に同じメカニズムです。
頭皮の毛穴がつまることで、ニキビを作るアクネ菌などの細菌が繁殖してしまうことで起こります。アクネ菌は皮脂が大好きなので、皮脂過多になっているところに赤みのあるニキビを作ってしまいます。
特に毛穴のある毛根部分が詰まってしまうと、皮脂が増えてしまいます。皮脂は毛根の脇にある皮脂腺から分泌されるのですが、肌が痛んでいると、肌を守ろうと通常より多く分泌され悪循環につながります。
ニキビを作ってしまう習慣がないか一緒にチェックしていきましょう。
シャンプー
シャンプーやトリートメントをしっかりと洗い流すことができていないことがニキビの原因になります。
あなたは髪を洗った時にしっかりと流し切れていますか?もしシャンプーやトリートメントの成分が頭皮に残ってしまっていると皮脂や汚れと混ざって雑菌が繁殖してニキビができてしまう可能性があります。
お風呂から出た後はすぐに髪を乾かすことも重要です。ドライヤーをしないと髪が傷むという話を聞いたことがある人もいると思いますが、実は髪が濡れたままだと雑菌が繁殖しやすい環境でニキビができやすいんです。
ストレス
ストレスを受けると、アドレナリンやコルチゾールというホルモンが分泌されたり、免疫力が低下してニキビができやすくなってしまいます。
アドレナリンやコルチゾールは皮脂を増やす働きがありますが、これらが増えると皮脂の分泌も過剰になってしまうので、ニキビができやすくなるので注意しましょう。
また、女性は生理でもホルモンバランスが乱れてしまいます。生理の際に肌荒れがひどくなったという方もいるのではないでしょうか?
それは「黄体ホルモン(プロゲステロン)」と呼ばれるホルモンが多く分泌されるからです。これは男性ホルモンと同様に皮脂を増やすのでニキビができやすくなってしまうというわけです。
不規則な生活
睡眠時間が十分に確保できていないことや偏った食生活がニキビができてしまう原因につながります。
十分な睡眠時間を確保できていないと、日中に受けたダメージを回復できなかったり、ホルモンバランスを乱すので改善するようにしてください。
脂質の多い食べ物や糖質の多いお菓子などを頻繁に食べることがあるという人はニキビができやすいので注意が必要です。栄養素の中にはターンオーバーを促進してくれるものや皮脂の分泌量を調整してくれるものがあるので、積極的に摂取していきましょう。
帽子や整髪料
夏の暑い時期や仕事の関係で帽子やヘルメットをかぶるという人は多いでしょう。しかし、頭皮のニキビは帽子をかぶることによって発生してしまう可能性があります。
その日の気温や湿度が高い場合、長時間帽子をかぶっているとどうしても蒸れてしまって皮脂汚れで毛穴が詰まってしまいます。
頭皮のニキビを治すためには?
- ・シャンプーやトリートメントに気を付ける
・整髪剤の成分や洗い残しに気を付ける・頭皮を清潔に保つ
・枕や枕カバーを清潔にする・栄養バランスのいい食事をする
頭皮のニキビを治すためには、清潔を心がけることが重要です。また、あなたの生活習慣を見直して、新陳代謝を高めるように気を付けることで肌のターンオーバーを整えてニキビが繰り返さない頭皮を作っていきましょう。
シャンプーやトリートメントに気を付ける
頭皮シャンプーやトリートメントの成分がにダメージを与える原因になります。アミノ酸系のシャンプーやを使って優しく洗うようにすると良いでしょう。
シャンプーの選び方・やり方
-
・優しい洗浄力のアミノ酸系シャンプーを使う
・地肌をマッサージするように洗う
皮脂などの汚れを落とすためにごしごし洗わずできるだけ優しく洗うようにしましょう。シャンプーは洗浄力が高すぎるものは使用しない方が好ましいです。
整髪剤の成分や洗い残しに気を付ける
あなたが普段使っているワックスやスプレーなどの整髪剤(スタイリング剤)が頭皮に合っていないという可能性があります。
油分の多いオイルやバームで頭皮の環境が悪化。それによって肌のバリア機能が低下してニキビができてやすくなっているかもしれません。
セットするときに直接頭皮につけていないとしても、汗をかいたり雨で少し流れたりと、頭皮についてしまうこともあるので成分を見直すこともニキビを治すために効果が期待できるでしょう。
整髪剤(スタイリング剤)選び方・洗い方
ワックスやスプレーなどのスタイリング剤が毛穴に詰まってニキビの原因となる可能性があるのでしっかりと洗い流すようにしましょう。
- ・できるだけ合成界面活性剤が入っていないものを選ぶ
・髪の毛の先だけにつけ、頭皮につかないように気を付ける
大切なのが、整髪剤をつけた日は必ずシャンプーの際にしっかり落とすことです。シャンプーで落ちにくいスタイリング剤は、ニキビ肌の方にはおすすめしません。
頭皮を清潔に保つ
頭皮を清潔に保つためにはしっかりと整髪剤やシャンプー・トリートメントをしっかりと洗い流すようにしましょう。また、熱すぎる温度のお湯で流さないということも意識するようにしてください。
- 整髪剤やシャンプー・トリートメントの洗い残しをなくす。
- 頭皮のバリア機能を低下させないために熱すぎるお湯で流さない。
- ドライヤーは髪や頭皮との距離感を考えて熱風を当てすぎないように気を付ける。
これらのことを意識してお風呂に入るようにすると、頭皮のニキビをの改善を期待できるでしょう。
また、シャンプーをする前に髪をしっかりと濡らしてあらかじめ洗うということだけでもある程度汚れは落ちるので試してみてくださいね。
枕や枕カバーを清潔にする
頭皮やうなじなど、頭の周りで繰り返しニキビができてしまうという方は寝具が原因になっている可能性が考えられます。毎日使う枕(枕カバー)やシーツなどには汗や皮脂などの汚れは付着しています。
こまめに洗うようにすることでニキビの発生が減るかもしれません。枕カバーであれば週に1回程度、枕本体でも半年に1回程度は洗うようにするのが理想です。
ただし、洗えないものもあるのでしっかりと自分が使っている寝具が洗えるかどうかを確認するようにしてくださいね。
もし洗うのがめんどくさいと感じる方は、タオルを枕と頭の間に敷いておくと、付け外しの作業がなくて簡単なのでおすすめです。
また、既に結構同じものを使っていてへたってきたと感じる方は新しいものに買い替えるいい機会かもしれません。
栄養バランスのいい食事をする
頭皮のニキビを治すために、食生活の改善が重要です。外食をするとどうしても脂質が多い食べ物が多くなってしまいます。お菓子をよく食べるという方は、糖質を過剰に摂取している可能性があるので栄養が偏ってしまいます。
ビタミンB群やビタミンC・ビタミンEなどの栄養素を積極的に摂っていくようにしましょう。一部ですが、このような食べ物に多く含まれているので、バランスよくたくさん摂取するようにしてくださいね。
肌のターンオーバーを促進してくれるものや皮脂の分泌をコントロールしてくれるもの、肌のバリア機能を強化して乾燥などのダメージを守るなど、さまざまな効果を得られるので、日々の食生活の見直しをするようにしましょう。
ストレスの管理
ストレスを受けるとターンオーバーのサイクルが乱れてニキビができやすくなってしまうので、適度に発散するようにしましょう。
ストレスを発散するためには、睡眠をしっかりとったり、適度な軽い運動をする、好きな音楽を聴く、ゆったりとお風呂につかるなど、さまざまな方法があります。自分に合ったストレスの発散方法を探してみてくださいね。
頭皮のニキビにやってはいけないこと・注意点
頭皮にニキビがある状態で、ニキビを潰したり、1日に何度も髪を洗う、長時間帽子をかぶるということは悪化させてしまう可能性があるのでしないようにしましょう。
次はそれらのやってはいけないことについて詳しく解説していきますね。
ニキビをつぶす
髪をくしでといたり、かゆくて掻いてしまうということは誰にでもあると思いますが、ニキビを潰すと炎症が広がって悪化する可能性があります。
そうなると、頭皮のニキビが治るまでより多くの時間が必要になってしまうので、あまり触れない、つぶさないようにしてください。
1日に何回も髪を洗う
1日に何度も頭を洗うと必要な皮脂まで流してしまって乾燥してしまうので、頻繁に洗いすぎないようにしましょう。1日に1回程度にとどめてくださいね。
頭皮も皮膚なので乾燥肌やオイリー肌といった特徴があります。そのため、乾燥しやすい人は何度も頭を洗うとそのぶん乾燥しやすくなってしまうので、1日に1回、もしくは2日に1回程度の洗髪でも十分です。
頭皮の油分が多いオイリー肌の人は毎日洗髪するようにすると良いでしょう。どちらも場合でも多くても1日1回までを目安に考えておくといいです。
帽子を長い時間かぶる
頭皮にニキビがある状態の時は帽子をかぶらない方が良いでしょう。ニキビの原因となるアクネ菌は酸素が少なくて蒸れた環境を好むので、帽子をかぶることはそんな環境を作ってあげていることになってしまいます。
お仕事で帽子やヘルメットをどうしても被らないといけないという方は、定期的に帽子を外して通気性をよくしてあげるといいですね。
整髪剤(スタイリング剤)を使う
ニキビがある状態で普段と同じように整髪剤(ワックスやスプレー)をつけるのは控えるようにしましょう。整髪剤に含まれている油分が毛穴に入って詰まってしまうと、細菌が繁殖してニキビが余計に悪化してしまう可能性があります。できるだけニキビが治ってから使用するようにしてください。
頭皮のニキビは悪化しやすい?
頭皮にできてしまったニキビは悪化しやすい傾向があります。頭皮は髪でおおわれているので汗をかきやすく、蒸れやすい環境になっています。そのうえ、皮脂が多い部位でもあるのでアクネ菌が繁殖しやすく、ニキビが悪化しやすいというわけです。
頭皮のトラブルはニキビだけじゃない!
ニキビだと思っていたものが、湿疹や脂漏性皮膚炎と呼ばれるものの場合もあります。それぞれどんなものか解説していきますね。
湿疹
ニキビだと思っていたものが知らず知らずのうちに湿疹になっているかもしれません。湿疹とは、皮膚に起こる炎症の総称で皮膚炎と呼ばれることもあり、かゆみや赤み、ぶつぶつなどの症状があらわれます。
原因と対策
湿疹は加齢や乾燥によって肌が敏感になっていることが原因だと考えられています。季節的に乾燥しやすい、室内で乾燥しやすい場所にいる、洗いすぎて乾燥するなど、さまざまな理由から乾燥につながります。
慢性的な湿疹はステロイドや保湿剤といった外用薬を処方してもらって治療するようにしましょう。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は皮膚疾患の一つで、症状としては、かゆみや赤み、皮膚がむけるといったものがあります。頭皮に炎症が起こると皮膚が剥がれ、フケのようになります。皮脂腺が多い場所、例えば髪の生え際や耳の後ろなどに出来る傾向があります。
原因と対策
脂漏性皮膚炎は皮膚にもとからいるカビの一種であるマラセチアが肌質や皮脂が過剰に分泌されるなどの理由で増えてしまうことで症状があらわれます。
皮膚科で医師の診察を受け、処方箋をもらって治療をするようにしましょう。
気になる頭皮のトラブルは皮膚科での相談がおすすめ
ニキビを予防したい、なかなか治らなくて気になる、そんな方は一度皮膚科や美容皮膚科を受診するようにすると良いでしょう。
皮膚科でニキビを治療する場合は保険の適用内の治療でも効果を十分期待できます。肌をきれいにしたいという思いもあるなら美容皮膚科で診察を受けるのもおすすめです。
オンライン診察で、医師の適切な処置と自宅まで郵送で届けてくれる効果的なお薬を処方してもらうことができるので、気になる方はこちらから確認してみてください。
よくある質問
頭皮ニキビはどれくらいで治るの?
ニキビの状態によって、治る期間は変わってきます。軽いニキビであれば、自然に治るのに大体7日〜10日間かかると言われています。
有効な対策をしていなかったり新陳代謝がよくないと、もっと長くかかることもあります。
髪を洗うときに気を付けることはある?
シャンプーを使う時には、成分が頭皮や髪に残らないように気を付けて洗い流してください。また、リンスやコンディショナーを使う時は頭皮につかないように気を付けましょう。
できるだけ皮脂汚れが増えて毛穴がつまらないように、日常的に頭皮の清潔を心掛けましょう。
頭皮のニキビに痛みはある?
痛みのあるものもあります。痛みがあると気になってしまうかもしれませんが、出来るだけ触らないで経過をみてくださいね。
また、生活習慣や食事の対策をしていても繰り返すのであれば、ニキビではなく他の湿疹の可能性もあるので、皮膚科やクリニックを受診してください。
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