- まぶたにできるニキビの原因
- まぶたのニキビの治し方
- まぶたのにきびと似た病気
まぶたにできるニキビの原因は?
ニキビが肌にできてしまうとそれだけで気持ちが落ち込むこともありますよね。そしてそれがまぶたや目の周りだと余計にやっかいです。
まぶたにできるニキビの原因を詳しくみていきましょう。
睡眠不足
睡眠時間が不足していると、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。肌にダメージを受けると、ターンオーバーによって肌を修復したり、皮脂を詰まらせないようにしてくれます。
ターンオーバーの際には成長ホルモンが重要な役割を果たしてくれますが、睡眠時間が不足して成長ホルモンが分泌されなくなるとターンオーバーが正常にできないということにつながるわけです。
肌は「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角層」の4層になっており、表皮の細胞はこの中の「基底層」で作られます。この細胞がだんだんと表面に押し上げられてやがて垢となって剥がれ落ちます。これをターンオーバーといいます。
過度なストレス
お仕事や人間関係で悩んでしまってストレスをため込んでしまう…そんな方は多いのではないでしょうか?しかし、ストレスをため込んでしまうとニキビの原因にもなってしまうので注意しましょう。
ストレスを感じるとアドレナリンやコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌されます。過度なストレスによってこれらのホルモンが過剰に分泌されると、皮脂も過剰に分泌させてしまうので、ニキビができやすくなってしまうというわけです。
また、コルチゾールによって免疫力が低下してしまうこともあるので、アクネ菌が活発化してニキビが増えてしまうということもあるので、ストレスをためすぎないように適度に発散するようにしてください。
まぶたに前髪があたっている
前髪を下ろしてまぶたに髪が当たっているとそれが刺激になってしまいます。肌は刺激を受けると肌を保護しようとして角質を硬くしますが、それによって皮脂などが詰まりやすくなってしまうので、ニキビが発生しやすくなります。
また、おでこのTゾーンは皮脂が多い部分で、そこの皮脂が前髪につき、その前髪についた皮脂がまぶたにつくことでニキビになってしまうことも。
さらに、髪は細菌などの汚れをたくさんくっつけてしまっているので、何らかの理由によって肌のバリア機能が低下している状態でそれらを肌につけてしまうと肌トラブルを起こしてしまうのです。
肌のバリア機能が低下してしまうと普段のメイクの成分などが肌トラブルの原因になる可能性もあるので、バリア機能を低下させないように気を付けていきましょう。
化粧品を落としきれていない
まぶたや目の周りはアイライナーやマスカラ、アイシャドウなどの化粧をする人が多いと思います。これらをしっかり落とすことができていないと、ニキビができやすくなってしまいます。
しっかりとクレンジングを使って洗い残しがないようにしましょう。ただし、ごしごしと洗ってしまうと肌にダメージを与えてしまうことになるので、やさしく洗うことを心掛けてください。
既にまぶたにニキビができてしまっているという方はできるだけメイクをしないようにするのがいいですね。
しかし、どうしてもメイクをしたいという場合は少し薄めにメイクをする、できるだけ早く洗い流すということを意識しましょう。
まぶたや目の周りの皮膚は繊細なのでメイクをする際もあまり強く押さえることのないように気を付けて、できるだけ落としやすい化粧品を使ってください。
洗顔時の摩擦が強い
まぶたや目の周りはメイクをしっかり落としたいからといってごしごしと洗っているという方もいるのではないでしょうか?
しかし、洗浄力が強い洗顔を使っていたり、ごしごしと洗っていると肌にダメージを与えてしまったり必要な皮脂までも洗い流してしまいます。
その結果、肌が乾燥してしまって皮脂を過剰に分泌することでニキビになったり、傷がついて肌のバリア機能が低下してニキビになる可能性というもあります。
洗顔の仕方や洗顔料、お湯の温度に気をつけながら顔を洗うようにしましょう。
まぶたにできるニキビを治すための対策・予防方法は?
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・生活習慣の見直し
・やさしく洗顔をする
・クレンジングをしっかりする
・髪の毛の刺激を極力減らす
まぶたや目の周りは皮膚が薄く、メイクなどで刺激を受けやすい部位でもあります。目元にニキビができるとどうしても気になってしまう方は多いと思うので、しっかりと治して予防するようにしていきましょう。
生活習慣の見直し
睡眠不足や栄養バランスのいい食事をすることでニキビの改善や予防効果を期待できます。
睡眠不足になってしまうと肌のターンオーバーが乱れたり、糖質や脂質の多い食事はニキビができやすくなってしまうので控えるようにしましょう。
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1. 規則正しい生活(運動なども)
2. 十分な睡眠時間の確保
3. 栄養バランスの良い食事
これらはまぶたや目の周りのニキビだけでなく、それ以外の場所に出来るニキビの予防や改善にもなるので、積極的に取り入れていきましょう。
睡眠時間を十分に確保することがすぐには難しいという人は、質のいい睡眠をとれるように、ゆっくりと入浴したり、就寝前にスマホなどを使用しない、就寝前にカフェインやアルコールを控えるなど、少しずつできることから取り組んでいくようにしてくださいね。
生活習慣を見直すことは薬を飲んだり治療を受けるよりも効果が低いと思うかもしれませんが、内側から対策をしていくことでニキビができにくい肌を目指すことができます。
やさしく洗顔をする
肌を清潔にしたい、きれいにしたいから顔をごしごし洗ってしまうという方もいるのではないでしょうか?
しかし、肌をごしごしと洗ってしまうと皮脂が過剰に分泌されてしまうので、泡立てて優しく包むように洗うようにしてください。
また、洗顔料は肌の潤いをキープできるような保湿成分のあるものを使用したり、ノンコメドジェニックのものを使用するようにするといいでしょう。
洗顔後に化粧水や乳液を使って保湿すると思いますが、まぶたや目の周りは少しくぼんでいて頬や鼻などと比べると塗り忘れてしまうこともよくあるので丁寧に保湿するのも大事です。
クレンジングをしっかりする
まぶたや目の周りはいろんなメイクをすると思います。だからこそしっかりとクレンジングでお化粧を落とすことが重要です。
やさしくごしごしとこすらないようにクレンジングをしてください。コットンなどでこすらずに優しくしっかり落とす事も良いですね。
また、熱いお湯ではな少しぬるいと感じるくらいの温度のお湯で洗い流すようにすることも意識しておきましょう。
髪の毛の刺激を極力減らす
髪の毛を下ろしているとまぶたへ刺激を与えてしまうことが多くあります。できるだけ前髪でまぶたを刺激しないようにしましょう。
前髪がまぶたにかからない程度の長さに整えるか、前髪をあげるようなスタイルにするといいでしょう。もし前髪は伸ばしたいという方は刺激があるのは仕方ないと割り切ってその他のことは対策を行うようにするといいですね。
また、自宅では前髪をピンでとめたりヘアゴムを使ってまぶたにかからないようにするなど、できるだけ前髪が当たらないようにするのもいいでしょう。
まぶたにニキビがある場合は、ニキビを触らないようにしたり、潰さないようにすると、ニキビの悪化を防ぐことができると思います。
ニキビとよく似た病気もある!
まぶたや目の周りにできる皮膚疾患はニキビ以外の場合もあります。どんなものがあるのでしょうか。ニキビとの違いを具体的に見ていきましょう。
マイボーム腺梗塞
マイボーム腺とは
マイボーム腺梗塞とは、眼の中にある油脂分泌腺の一つであるマイボーム腺が詰まってしまい、炎症を起こす疾患です。マイボーム腺はまぶたのふちやまつ毛の付け根の内側にあります。
マイボーム腺の開口部に脂質や角化物が固まったものができ、まぶたのふちに白いできものが見られることもあるようです。
マイボーム腺梗塞の症状
マイボーム腺梗塞の主な症状には、眼の周りが赤く腫れ上がったり、痛みを感じたり、涙目や目やにが出たりすることが挙げられます。また、重度の場合には視力が低下することもあります。
原因と対策
マイボーム腺梗塞の主な原因は、過剰なアイメイク、過度の目の疲れ、ストレス、加齢などが考えられます。
対策としては、アイメイクの過剰な使用を控える、適度な運動をする、栄養バランスの良い食事を摂るなどの生活改善が挙げられます。さらに、まぶたのふちを衛生的にするために、蒸しタオルで温めることも効果があると考えられています。
また、早期発見早期治療が重要で、症状が現れたらすぐに眼科を受診することが大切です。
稗粒腫(はいりゅうしゅ)
牌瘤種とは
稗粒腫(はいりゅうしゅ)は、眼瞼(がんけん)(まぶた)の表面にできる小さなしこりのことを指します。
稗粒腫は良性で、目に痛みを引き起こすことはありませんが、まぶたの上や下に出来ることがあり、外見上の問題となることがあります。主に目の周囲で皮膚が薄く、汗腺が多い部位で発生しやすく、数ミリから1センチ程度の大きさがあります。
赤ちゃんに出来たものは自然に消える事がありますが、大人になってからできた稗粒腫は自然になくなることはあまりありません。
稗粒腫の症状
稗粒腫の症状は、まぶたの表面に小さなしこりができることです。まぶたの上や下にでき、皮膚表面がなめらかで、色は肌色から黄色味を帯びています。痛みやかゆみを引き起こすことはほとんどありませんが、稗粒腫が大きくなると、まぶたの閉じ方によっては視界に干渉することがあります。また、稀に感染して化膿することもあります。
牌瘤種になってしまう原因と対策
稗粒腫の主な原因は、汗腺の詰まりや外傷による炎症などが挙げられます。さらに、アレルギーやストレス、睡眠不足などが引き金になることも。
対策としては、清潔な状態を保ち、適度な休息と栄養バランスの良い食生活を心がけることが大切です。また、稗粒腫を悪化させる可能性があるアイメイクは控えるようにし、適度な加湿や保湿をすることで予防効果が期待されます。
なお、稗粒腫は自然治癒することもありますが、大きくなる場合や痛みや不快感を引き起こす場合は、眼科を受診し治療を受けるようにしましょう。
汗管腫(かんかんしゅ)
汗管腫とは
汗管腫とは、汗腺が腫れた良性腫瘍で、一般的には小さく、1〜3mm程度の大きさです。一般的には色素沈着した表皮部分に出現するため、色が濃く見えることがあります。
発症部位は、特にわきの下、首筋、乳首周辺、陰部など、汗腺が比較的密集している部分が多いです。成人に多く見られ、女性に多い傾向があります。
汗管腫の症状
汗管腫の症状は、一般的には見た目の問題であり、痛みやかゆみを伴うことはありません。上まぶたや下まぶたにできる米粒くらいのぽつぽつとした形状で、思春期以降の女性によく見られます。
汗管腫は、色素沈着した小さな隆起物であり、一般的には痛みやかゆみを伴わず、症状が進行しないため、治療を必要としない場合も。
しかし、見た目の問題であるため、美容的な理由で除去を希望する場合があります。
汗管腫の原因と対策
原因はまだ明確にはわかっていませんが、遺伝的な要因、ホルモンバランスの変化、摩擦や圧迫など、様々な要因が関与していると考えられています。特に、摩擦や圧迫が続く部位に多く見られます。
対策としては、摩擦や圧迫を避け、清潔な状態を保つことが重要です。また、自己判断で治療を行わず、医師に相談することようにしましょう。
ものもらい
ものもらい(麦粒腫)とは
ものもらい(麦粒腫)とは、まぶたのまつ毛の根元に発生する、細菌感染による眼の病気です。
炎症が強いと目やにが出て、まぶたがはれることも。白目が充血することもあり、悪化すると膿がたまることもあります。ほとんどの場合は、自然につぶれて膿がでて、時間をかけて治っていきます。
ものもらい(麦粒腫)の症状
症状としては、まぶたの腫れや痛み、赤み、涙目、光がまぶしく感じる、まつ毛が抜ける、まぶたの縁に黄色いかさぶたができるなどがあります。
通常は一時的なもので、自然に治ることが多いですが、悪化した場合は医療機関での治療が必要となることがあります。
腫れが大きくなるとまぶたが閉じられなくなったり、周囲の組織に感染が広がることがあります。
ものもらい(麦粒腫)の原因と対策
まぶたの中にある脂腺が詰まり、そこに細菌が繁殖してしまうことが原因となります。「ブドウ球菌」や「表皮ブドウ球菌」が、体の免疫や抵抗力が低下したときに炎症を起こしてしまうものです。
ものもらいは抗生物質の点眼薬や軟膏などの外用薬と内服薬を用いて治療します。大体2日~3日ほどで症状が軽減し、4日~5日ほどすると治るでしょう。
ニキビとものもらいとの見分け方
見た目が似ているのでニキビなのか分からないという人も多いのではないでしょうか?これらを見分けるポイントはどこの部位にできるかという点。
目のふちにできているものはものもらい。まぶたの上や皮膚にできている場合はニキビだと思っておくといいでしょう。
ただし、正確なことを知って早く改善したい場合は病院に行って診察を受ける方が確実ですね。
まぶたのニキビがなかなか治らない場合は皮膚科の受診がおすすめ!
毎日のクレンジングや生活習慣などからまぶたにニキビができてしまいます。なかなか治らないなと感じた場合は、自分でできる対処も重要ですが、他の病気の可能性もあるので皮膚科を受診してみるといいでしょう。
最近は、オンライン診察という、ビデオ通話で診察をしてくれるものもあるので、活用してみるのもおすすめです。
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