保険適用のニキビの塗り薬は?
保険適用されるニキビ治療に用いる塗り薬(外用薬)はこのようなものがあります。
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・ディフェリンゲル(アダパレン)
・べピオ(過酸化ベンゾイル)
・デュアック
・エピデュオ など
ディフェリンゲル(アダパレン)
ディフェリンゲルはアダパレンとも呼ばれている塗り薬(外用薬)でニキビの初期段階の白ニキビから炎症を起こしてしまった赤ニキビまで、幅広いニキビに高い効果が期待できるお薬です。
尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017の中の「炎症性皮疹にアダパレン 0.1%ゲルは有効か?」という問いに対して、このような記載があります。
炎症性皮疹(軽症から重症)に,アダパレン 0.1%ゲルを強く推奨する.
炎症性皮疹は炎症のある赤ニキビや膿を持った黄ニキビのことをいいます。
べピオ(過酸化ベンゾイル)
べピオは過酸化ベンゾイルとも呼ばれており、ニキビができる原因のアクネ菌の増殖を抑える働きや古い角質を取り除く働きがあります。そのため、毛穴が詰まってできる白ニキビから炎症を起こしてしまった赤ニキビまで対応することが可能です。
尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017の中の「炎症性皮疹に過酸化ベンゾイル 2.5% ゲルは有効か?」という問いに対してこう書かれています。
炎症性皮疹(軽症から中等症)に,過酸化ベンゾイル2.5%ゲルを強く推奨する.
デュアック
デュアックは「クリンダマイシン」と「過酸化ベンゾイル」が配合されている薬剤で、炎症のある赤ニキビに対して高い効果を期待できます。尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017の中にある「炎症性皮疹にクリンダマイシン 1%/過酸化ベンゾイル3% 配合ゲルは有効か?」という問いに対してこのような記載があります。
炎症性皮疹(中等症から重症)に,クリンダマイシン1%/過酸化ベンゾイル 3% 配合ゲルを強く推奨する.
ニキビの塗り薬の注意点
ニキビの塗り薬を使用する際はしっかりと手を清潔にして適切な用法・用量を守って使用するようにしましょう。医師の指示に従わない場合、ニキビが悪化してしまったり、効果が薄くなって思っていた通りの効果が得られないということもあります。
使用中に何か違和感を感じたりかゆみや赤みといった副作用があらわれた場合はすぐに医師に相談するようにしましょう。