ニキビに効く抗生物質の軟膏は？

抗生物質の軟膏は細菌に対して殺菌作用や増殖抑制作用を持つ成分を含む塗り薬のことです。具体的にはこのようなお薬があります。

それぞれ開設していきますね。

ダラシンTゲルはクリンダマイシンというリンコマイシン系の抗生物質を含み、アクネ菌の殺菌作用と抗炎症作用があります。ジェルタイプで肌への刺激が少ないのが特徴です。

アクアチムクリームはナジフロキサシンというニューキノロン系の抗生物質を含むアクネ菌の増殖抑制作用と殺菌作用を持った軟膏です。クリームタイプで保湿効果も期待できるでしょう。

ベピオゲルは過酸化ベンゾイルという有機化合物が含まれていて、アクネ菌への殺菌作用と角質を除去する働きがあります。

ベピオゲル（過酸化ベンゾイル）は「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」の中にある「炎症性皮疹に過酸化ベンゾイル 2.5% ゲルは有効か？」という問いに対しての回答はこれになります。

炎症性皮疹（軽症から中等症）に，過酸化ベンゾイル2.5％ゲルを強く推奨する．

炎症性皮疹とは赤ニキビや黄ニキビのニキビのことです。このことから炎症のあるニキビの治療にベピオゲル（過酸化ベンゾイル）は高い効果が期待できるでしょう。

ディフェリンゲルはアダパレンというレチノイド系の成分を含み、アクネ菌の増殖抑制作用と角質除去作用があります。

ディフェリンゲルは「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」の中にある「炎症性皮疹にアダパレン 0.1％ゲルと外用抗菌薬の併用は有効か？」という問いに対してこのような回答がなされています。

炎症性皮疹（軽症から重症）に，アダパレン 0.1％ゲルと外用抗菌薬の併用を強く推奨する．

ニキビに効く抗生物質の軟膏の使い方

ニキビに効く抗生物質の軟膏は洗顔後に肌をよく拭き、清潔な手でニキビの部位に塗ります。この時に塗る量はニキビが隠れる程度でいいですね。

なかなかニキビが改善しない場合は長期間使用するのは控えて医師に相談するようにしましょう。長期間使用してしまうと耐性菌ができてしまう可能性があります。

他のスキンケア製品や化粧品と併用する場合は、軟膏を塗った後に少し待ってから併用するようにしてくださいね。

・アレルギー体質の人は使用しない。
・副作用がの可能性があることを把握する。
・他の薬と併用する場合は医師や薬剤師に相談する。
・妊娠中の人や授乳中の人は医師や薬剤師に相談する。