- 胸にニキビができる原因
- 胸のニキビを治す5つの方法
- 実はニキビではない病気の可能性がある
胸にできるニキビの原因は?身体の洗い方がニキビの原因にも!
不規則な生活による睡眠不足
睡眠不足になると肌のターンオーバーのサイクルが乱れるのでニキビになってしまうのです。普通、肌はダメージを受けると寝ている間に修復されますが、睡眠不足になってしまうと、ターンオーバーに必要な成長ホルモンの分泌が乱れてしまいます。
成長ホルモンの分泌が乱れてターンオーバーが正常に行われないと古い角質が肌に残って皮脂が詰まるのでニキビができてしまうというわけなんです。
また、肌のターンオーバーが乱れると、肌のバリア機能が低下し、肌の乾燥やシミ、色素沈着の原因にもなってしまうので、質のいい睡眠をしっかりとるようにしましょう。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れてしまうと、ニキビができやすくなってしまいます。特に女性は生理によってホルモンバランスが乱れやすくなります。
「生理の前後になんか肌荒れするな…」
漠然とそう感じている方は多いのではないでしょうか?実はこれがホルモンバランスが乱れてしまっている結果なんです。
女性ホルモンは「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があり、エストロゲンにはハリやツヤを与えるなどの美肌効果があるので知っているという方も多いでしょう。
しかし、プロゲステロンは皮脂を増加させる働きがあり、排卵後から次の整理までの期間で優位になるので、そのあたりでニキビなどの肌荒れを起こしやすくなります。
テストステロンとニキビの関係
男性ホルモンの中に「テストステロン」と呼ばれるものがあります。テストステロンは筋力の増強や二次性徴などに深く関わりのあるホルモンで、肉体的、精神的に欠かせないものですが、皮脂の分泌を促進する働きも併せ持っています。そのため、ニキビができやすくなってしまうことにもつながるんです。
エストロゲンと肌の関係
エストロゲンは成長とともに分泌量が増えます。女性らしい体つきや肌を美しくする作用があるのがこのホルモンです。
エストロゲンは肌のバリア機能を強化。肌の保水力を高める効果と角質を柔らかく保つ効果があります。
ニキビができる原因に毛穴の詰まりがありますが、角質を柔らかく保つことができていれば詰まってしまうということがありません。そのため、ニキビができにくくなります。
プロゲステロン(黄体ホルモン)と肌荒れの関係
プロゲステロンは男性ホルモンのテストステロンと同様に皮脂を分泌させる作用があります。
これは妊娠の準備のためのホルモンといわれており、排卵直後から分泌量が増えます。妊娠しなかった場合は排卵後1週間ほどしてプロゲステロンは減り始めます。
そのため、生理前後ではこのプロゲステロンが増えたり減ったりしてホルモンバランスが乱れてしまうのでニキビができやすくなってしまうのです。
汗をそのままにする
胸には皮脂腺が多く、皮脂が多かったり、汗をかいても人前だとこまめにふき取ることが難しい箇所でもあるので、どうしてもニキビができやすくなってしまいます。
汗をかいたまま放置してしまうと、角質と混ざりあうことで毛穴に汚れが溜まって雑菌が繁殖しやすい環境ができてしまうので、ニキビができるというわけです。
また、夏には日焼け止めを塗っているという方も多いと思いますが、それらをしっかりと落とし切れていないということもニキビを悪化させてしまう原因になるので気を付けてくださいね。
衣類の擦れなどの刺激
胸は下着や衣服などが擦れて肌に刺激を与えやすい場所です。また、衣類だけでなく、ネックレスなどのアクセサリーや髪の毛でも刺激になるので注意しましょう。
それらの刺激によってニキビができてしまいます。また、乾燥しやすかったり蒸れやすい場所でもあるので、清潔に保つことやしっかりと保湿をするようにするのも大事です。
胸のニキビを治す5つの方法!
規則正しい生活をする
規則正しい生活リズムは肌のターンオーバーを正常に整えるために欠かせません。規則正しい生活リズムを具体的に言うと睡眠と食事です。
睡眠不足になるとターンオーバーが乱れてしまうので、しっかりと睡眠時間を確保するようにしてください。
すぐにしっかりとした睡眠時間を確保できないという人もいるかもしれません。そう言った方は質のいい睡眠(ノンレム睡眠)をとれるようにしましょう。
そのためには、毎日同じ時間くらいに起きる、寝る前にスマホなどを触らない、カフェインやアルコールを控えるなど、できることから取り入れていけるといいですね。
また、脂質や糖質の多い食事はニキビが発生してしまう原因になってしまうので、たんぱく質やビタミン、食物繊維など、様々な栄養素をバランスよく摂取していくようにすることが大事です。
肌を清潔に保つ
胸元のニキビを治すために大切なのは肌を清潔に保つことです。蒸れやすくて雑菌が繁殖しやすいので、日常生活の中でこのようなことに気を付けてくださいね。
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・下着や肌着をこまめに洗濯する
・こまめに汗を拭きとる
・日焼け止めをしっかりと洗い流す
・シャンプーやボディソープが体に残らないようしっかり流す
胸元の汗が気になってもこまめにふき取ることができないことが多い人は、胸専用の汗パッドを使用してみるのもいいでしょう。
丁寧に保湿をする
ニキビを早く治すためには保湿が重要です。保湿をしっかりと行い、乾燥をさせないことで肌のバリア機能が向上するので、肌のターンオーバーが正常に行われます。
反対に、ターンオーバーの乱れたり、乾燥して肌の水分不足になることで余計に皮脂を分泌してニキビができやすくなってしまうので、注意しましょう。
ニキビに効く市販薬を使用する
ニキビには白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビの4つの種類があります。それぞれのニキビで抗炎症作用の必要なものや抗菌作用があるものがいいなど、選び方が変わってくるので、自分に合った薬を使用するようにしましょう。
ただし、もし使用して悪化してしまったり違和感を感じた場合には速やかに医師に相談することをお勧めします。
白ニキビ・黒ニキビにおすすめの成分
白ニキビはもっとも初期段階のニキビで皮脂が溜まっている状態。黒ニキビはその次の段階で白ニキビの皮脂が酸化して黒くなったものです。
これらはメイクを十分に落とし切れていなかったり、スキンケアが不十分だった場合に発生してしまいます。
そのため、白ニキビ(白色面皰)・黒ニキビ(黒色面皰)は「イオウ」や「サリチル酸」などの殺菌効果のある成分が配合された薬を選ぶようにしましょう。
赤ニキビにおすすめの成分
赤ニキビ(紅色丘疹)は白ニキビや黒ニキビが進行して炎症を起こしてしまっている状態です。
そのため、赤ニキビ(紅色丘疹)は「イブプロフェンピコノール」や「アラントイン」などの抗炎症作用のある薬を選ぶようにしましょう。
黄ニキビにおすすめの成分
黄ニキビ(膿疱)は炎症を起こしてしまった赤ニキビが化膿してしまったニキビのことを言います。ただし、ここまでくると市販薬で抑えるのが難しくなってきます。
黄ニキビ(膿疱)には「ミノマイシン」や「ロキシスロマイシン」、「ドキシサイクリン」などの抗生物質の薬がいいですが、市販薬に含まれていない場合は「オキシテトラサイクリン」などを探すといいかもしれません。
美容皮膚科の薬や治療を受ける
美容皮膚科の薬は市販薬とは違ってニキビの治療用のお薬があります。尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017 にあるニキビに対して推奨されている成分は処方薬に含まれているものがほとんどです。
そのため、確実にニキビを治したい、早く治したいという人は美容皮膚科や皮膚科でお薬を処方してもらうといいでしょう。
オンラインで診察をしてお薬は郵送で届くというものもあるので時間があまりとれないという方はこれを利用してみるのもいいですね。
また、レーザー治療やケミカルピーリングなどのお薬以外での治療方法もあるので、気になる方は一度相談してみるのもいいかもしれません。
それニキビじゃないかも?胸のニキビに似た病気がある!
マラセチア毛包炎
マラセチア毛包炎とは、マラセチア菌が原因で引き起こされる毛包の炎症のことを指します。
マラセチア菌は、皮膚の表面に生息する常在菌であり、通常は健康な人の皮膚には問題を起こしませんが、皮膚のバランスが崩れたり、過剰に繁殖すると毛包炎を引き起こすことがあります。
胸のニキビとマラセチア毛包炎の違い
マラセチア毛包炎はニキビと同様の症状が現れます。ただし、一つひとつのぽつぽつが比較的均一であったり、表面に光沢があるのが違いになります。
また、ニキビはアクネ菌が原因ですが、マラセチア毛包炎はマラセチアという真菌が原因です。
症状・対策
マラセチア毛包炎は、ニキビに似た発疹や吹き出物、かゆみ、赤み、皮脂の過剰分泌などの症状を引き起こします。
治療法としては、軽度の場合は洗浄剤や外用薬の使用が効果的であり、中等度以上の場合には抗真菌薬や抗生物質、局所ステロイド剤などの内服薬が処方されることがあります。
粉瘤(アテローム)
粉瘤は、皮脂腺が詰まってしまい、皮脂や老廃物がたまってしまうことによって発生します。
主に顔や首、背中、胸部などの皮膚表面に出現し、多くは痛みや痒みが伴いません。一般的には小さく、硬く、動かしやすいしこりが皮膚表面に現れます。
特徴・治療方法
粉瘤は健康に影響を与えることはありませんが、溜まってしまった角質や皮脂は勝手に排出されることはないので放置しておくと少しずつ膨らんでいきます。また、開口部が黒い点になっているのも特徴です。
治療方法としては、外科手術で摘出することが一般的。局所麻酔による日帰りの手術で切除したり、一部にほんの小さな穴をあけてくりぬく、へそ抜き法といわれる方法があります。
よくある質問
Q1. ニキビを治すにはどれくらいの期間がかかる?
比較的症状の軽いニキビの場合は放置して大体1週間~10日くらいで治ることが多いです。
しかし、症状が進行してしまった場合はもう少し長くかかってしまう場合もあります。
Q2. ニキビを放置するとどうなるの?
ニキビを放置してしまうとアクネ菌が繁殖して悪化してしまいます。症ニキビが増えてしまうこともあります。そのため、適切に対処することが必要です。
早く治したいという場合は皮膚科を受診してみるのもお勧めです。
Q3. ニキビをつぶすのはだめ?
ニキビをつぶしてしまうと傷をつけてしまうので炎症を起こしてしまう可能性があります。また、ニキビ跡になってしまう場合もあるのでつぶさないようにしましょう。
Q4. ニキビができやすい人の特徴とかはあるの?
食生活が乱れている人や睡眠不足の人、ホルモンバランスが乱れている人はニキビができやすいです。心当たりがある人は少しずつでも改善していくようにしましょう。
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