ニキビ 抗生物質 何が効く?
抗生物質は細菌を死滅させる作用を持つ薬で、ニキビ治療では主に飲み薬(内服薬)と塗り薬(外用薬)の2種類が使われます。それぞれ代表的なものを紹介します。
飲み薬(内服薬)
飲み薬は広範囲にわたる炎症を抑えることができます。重度のニキビを治療するときに処方されることが多いです。
ルリッド(成分名ロキシスロマイシン)
アクネ菌やブドウ球菌などを殺菌する効果があります。比較的副作用が少なく長期間服用できます。
クラリス(成分名クラリスロマイシン)
ルリッドと同様に細菌を殺菌する効果があります。ルリッドよりも強力ですが、副作用も多少強めです。
ミノマイシン(成分名ミノサイクリン)
アクネ菌だけでなく他の細菌も広く殺菌する効果と抗炎症作用を持っています。しかし、副作用としてめまいや色素沈着などが起こりやすく、妊娠中は服用できません。
ビブラマイシン(成分名ドキシサイクリン)
ミノマイシンと同様に広範囲な殺菌作用と抗炎症作用を持ちます。副作用はミノマイシンよりも少ないですが、妊娠中は服用できません。
塗り薬(外用薬)
塗り薬はピンポイントで炎症を鎮めることができます。飲み薬と併用して処方されることもあります。
アクアチムクリーム/アクアチムローション(成分名ナジフロキサシン)
アクネ菌やブドウ球菌などを殺菌する効果があり、肌への刺激も少ないことが特徴です。
ダラシンTゲル/ダラシンローション(成分名クリンダマイシン)
アクネ菌やブドウ球菌などを殺菌する効果と皮脂分泌を推させる作用を持っているのが特徴です。
ゼビアックスローション(成分名オゼノキサシン)
アクネ菌やブドウ球菌などを殺菌する効果があり、耐性菌への対応力も高いのが特徴の抗生物質です。
抗生物質の副作用と注意点
抗生物質は有効な治療法ですが、副作用や注意点もあります。このような症状があらわれた場合はすぐに医師に相談するようにしましょう。
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・アレルギー反応(かゆみ、じんましんなど)
・肝機能障害
・吐き気や嘔吐、下痢や便秘など
・発熱
抗生物質を使用する場合は適切な用法・用量を守り、医師の指示に従って使用するようにしましょう。